「社員が安心してAIに挑戦できる空気を作りたい」
そんな想いから、役員の方々のリアルな活用事例を忖度なしで公開します。
※中計戦略「経営層も『やってみる』を実践」の一環です。
AIを使い始めたきっかけは?
── AIを初めて使った時、どのように感じられましたか?
社内AIの「光」を使って、最初は文章を要約させるところから始めました。自分で書いた長い文章を、100字程度にパッと短くしてくれるのは便利ですね。ただ、出てくる言葉が標準的というか、誰もが納得するような当たり障りのないものになりがちだとも思いました。自分の言葉がそのまま出てくるわけではないので、そこからどう人間が修正していくかが必要ですね。
AIとの「対話」で感じたことは?
面白いなと思ったのは、こちらが条件を細かく指定したり、修正を求めたりすると、AIが即座に「別の切り口」や「修正案」を提示してくれるんですよ。そうやって対話を重ねることで、自分の意図を汲み取った内容に近づけていける。単なる検索とは違う「思考のパートナー」としての可能性を感じています。
実際、どんな場面で活用されていますか?
社内研修において、先ず自分で研修資料を作成する。資料が出来上がった時点で、必要研修項目だけをAIに聞いてみて、漏れがないかをチェックする。
自分で書いた長い文章を、掲載枠に合わせて「400字に要約して」と調整。これだけで1〜2時間の短縮になり、表現の質も高まる。
硬すぎる文章を「もう少し柔らかい表現にして」と依頼。思い通りにいかない時も、やり取りを重ねて調整。
生成AIを5段階評価すると?
要求をある程度満たしてくれるので『4』ですね。でも完璧『5』でない方がいいと思っている。完璧すぎると人間が考えなくなってしまう。AIはあくまで補助。最後は人間が考え、オリジナリティを出すことが必要だと思っています。
社員の方へメッセージ
── これからの時代、AIとどう向き合うべきでしょうか?
AIに慣れれば慣れるほど、答えをすぐ求めてしまいがちになるけれど、AIが出すのはあくまで「正解もどき」であることを忘れないでほしい。そこに自分の経験値や考え方が加味されていなければ、本物の正解とはなりません。そして記憶による知識となって残ることもありません。AIを使いこなしながらも、自分の言葉で考え、話す訓練を大切にしてほしいですね。
自分の言葉で『本物の正解』に磨き上げる。」
AIに任せられるものは任せ、人はもっとクリエイティブなこと、例えばビジョンを考えたり、自己研鑽に励んだりすることに時間を使ってほしい。自分の思想を大切にしながら、AIという道具を使いこなし、この新しい時代を共に歩んでいきましょう。
― 中野 会長