【育児経験インタビュー】『前例を塗り替えろ!』長いようで短い子育て期を楽しむ工夫を

加藤涼子(多様性PJ)

前例を塗り替えろ!長いようで短い子育て期を楽しむ工夫を

今回は”あるだけ制度”状態だった時短勤務を社内で初めて取得し、子育て世代の多様な働き方の道を拓いた功労者、岡本涼子さんのインタビューです!

  

🌟本インタビューは2025年2月6日に実施いたしました。

1.産休・育休について

休業前に気を付けていたことはありますか?

1人目の出産は切迫早産で緊急入院となり、業務の引き継ぎが十分にできませんでした。その経験から復帰後は詳細な業務マニュアルを作成し、2人目以降はスムーズな引き継ぎができるよう心がけました。マニュアルは、その後も子どもの急なお迎えなどで直前に仕事を代わってもらう時に役立っています。

産休・育休に入る際の職場の反応はいかがでしたか?

職場の反応は温かく、「おめでとう」という雰囲気でした。言い出しやすい環境だったことは本当に恵まれていたと思います。妊娠中は体調管理に苦労しましたが、上司が理解してくれて朝礼参加を調整してもらえるなどのサポートをいただきました。

2.職場復帰後の状況について

育休からの復帰時には、どのような不安がありましたか?

実は育休中に「もう戻る場所ないよ」など冗談めかして言われたことがあり、そのことが不安でした。また、当時は時短勤務の制度があっても取得した前例がなく、働き方に対する周囲の理解を得るのに苦労しました。一度は上司の理解不足から時短勤務の申請を断られた経験もあります。それでも子育てしながらフルタイム勤務はどうしても無理で、労務部門に相談して上司に働きかけてもらい、最終的には会社初の時短勤務を取得することができました。

休業中に会社の環境も変わったと思いますが、復帰してすぐに慣れましたか?

環境変化への不安はありましたが、同僚や先輩が定期的に連絡をくれたり家に遊びに来てくれて、その時に会社のあれこれを話してくれていたので心の準備はできていました。メンター制度もそうですが、休業前に周囲とのコミュニティを築いておくことはすごく重要です。今は後輩とお昼休みに外食したり、有休を使って大人だけで話す時間を作っています。

長期間休業することで、キャリアに対する不安はありましたか?

自分の戻る場所が無くなっていたらどうしようという不安はありました。実際は暖かく受け入れてくれましたが。そして、部署の目標が「資格への挑戦」ということもあり、ブランクを埋めるためにも、昼休みを利用して資格の勉強をしました。帰宅したら勉強どころではないので、昼休みしか時間は取れなかったです。合格した時は、達成感もあり、とても嬉しかったです。

3.育児と仕事の両立について

現在、育児と仕事の両立のためにどのような工夫をされていますか?

まず、子どもの急な体調不良に備えて事前対策を心がけています(インフルエンザの予防接種や虫歯予防のフッ素塗布など)。また、出張の予定はあらかじめ家族に伝えて、協力してもらっています。他には学用品のストックや、1サイズ大きな上履きを日常的に用意しておくと、平日の急な買い物を避けられます。家事に関しては、週末に1週間分の献立を決め、野菜の下準備をして冷凍保存するなど効率的な工夫をしています。最近はスイッチボットでエアコンや鍵の管理をしたり、見守りカメラやGPSで子どもの安全確認、ルンバとブラーバで自動掃除など、最新家電を活用して家事の負担を減らしています。

子どもの夏休み期間はどうされていますか?

学童保育を利用しています。子どもふたりがそれぞれ別の場所に行っていたため、会社の始業時間に間に合わず、毎日1時間ずつ時間休を取得していました。フレックスタイムも考えたのですが、出勤をずらす分帰りも遅くなってしまうため、お迎えの時間を考えると使えませんでした。

子どもの習い事や学校行事などはどうされていますか?

家族総出で対応しています。PTAは夫がメインでやってくれていますが、スポーツ少年団に入ってからは夜間や休日も付添いが必要です。出勤前に夕食の調理をセットして帰ったらすぐ食べられるようにするなど、時間を有効に使うよう考えています。夫は仕事の都合で1ヶ月前なら予定を調整できますが、急な変更は難しく、予定が増えれば増えるほど「やるしかない」という感じですね。私は採用関係の業務を担当していますが、土日に就職説明会がある時は子どもの予定との兼ね合いに悩みます。部署内には他にも子育て中の社員がいますし、子どもを優先したい気持ちはみんな同じですから。だからと言って、子育てをされていない方にのみ負担が集中するのもおかしな話なので、部署全体として話し合いをしながらお互いのサポートが大切だと感じています。最近では社員の負担軽減と業務効率化のために、応募の見込みがある就職説明会に絞って参加するなど業務の方向性が見直されてきています。

4.働き方について

テレワークをする際に、気を付けていることなどありますか?

同僚とのコミュニケーションを特に重視しています。1日のタスク管理を共有し、業務マニュアルを作成して誰でも対応できるようにしています。Zoomがあれば基本的な業務はこなせるので、出張以外は対応可能です。

働き方の選択肢について、どのようにお考えですか?

より柔軟な働き方の選択肢があると良いですね。例えば「月水金のみ勤務」「フレックスタイムの30分単位での調整」「月単位での就労時間の設定」など。時短勤務を選択すると年収は100万円程度減少しますが、心の健康を保ち、子どもと穏やかに接する時間が増えることを考えると、私にとっては有効な選択でした。ただ、育休や時短勤務は周囲の負担が増えてしまうことも多く、遠慮なく取得するためには同僚へのサポートが不可欠です。人材派遣や業務の外注などが積極的に活用されると、もっと安心して制度を利用できると思います。

育児と仕事の両立で身についたスキルはありますか?

タスク管理能力が向上し、優先順位付けが上手くなりました。1〜2週間先を見据えた計画が立てられるようになり、コミュニケーション能力も向上しました。家族との伝達も円滑になりましたね。

最後に、後輩へのアドバイスをお願いします。

前例がなくても、相談することで会社は前向きに検討してくれる可能性があります。他社の事例なども参考に、会社の制度改善を提案していくことも大切です。子育ての時期は限られています。タスク管理やタイムマネジメントを工夫して、楽しく過ごす時間を作ってほしいですね。


🎯 編集後記

岡本さん、貴重なお話をありがとうございました!

このインタビューを通じて、育児と仕事の両立には様々な工夫と挑戦が必要であることが分かりました。会社の制度を活用しながら、自分らしい働き方を見つけていくことが大切なようです。

今回のお話が、これから育児と仕事の両立に取り組む方々の参考になれば幸いです。

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